ほっと、人、あんしん。京葉ガス

ともに With you 千葉

ほっと、人、あんしん。京葉ガス

presented by SHUFUNOTOMO

店主こだわりのもっちり麺がたまらない白河ラーメン白河屋

柏の葉キャンパス駅から約700mに位置する昭和43年に創設された柏市の台所、柏市場の一角に店を構える白河屋。昨年6月のオープン以降、市場関係者から火がつき、周辺内外からその麺と味を求めてお客の足がやまないと聞きつけた。

 

早速、我々も取材に伺うことに!

 

入り口はごく普通のラーメン屋の佇まいながら、

その真っ白なのれんが、作り手の気持ち良い清潔感を想像させる。

カラカラカラと引き戸を開けると「いらっしゃいませ」活気にあふれる優しい声と笑顔で迎え入れられる。

 

店内はシンプルで、赤い椅子が昔ながらのラーメン屋の風情を漂わせている。

壁に大きく書かれているメニューはどこからも見やすく、丁寧な文字で書かれていた。

 

迷わず中華そばを注文。

おすすめと聞いて、味玉乗せにしてもらった。

ほどなく、厨房の中から今度は威勢のいい声で「お待たせしましたー!」と大将の声が聞こえてくる。

それが合図で、中華そばは運ばれてきた。

 

黄金色のスープは、透き通った透明感があり、油がほんのりうすく浮いている。

レンゲで一口。

出汁がきいた醤油の味は昔ながらの懐かしさを感じさせ、

ズズッとすすった後味は、しっかりとした味の輪郭があるのに、とにかくすっきりしている。

 

ほうれん草とメンマの硬さは、ちょうど良い食感を残しているし、

さて、お次は、麺。

んんんっ!? 鮮烈な一口目。

中太のちぢれ麺はもっちりとして、餅やうどんのように弾力がある。

口の中でしっかり噛むと麺の甘みが引き立ち、ちょうど良いちぢれ具合の麺にからんで、よりスープの旨味が引き立ってくる––。

 

そして、箸はどんどん進んでゆく。

しなっとならないうちに、のりと一緒に食してみても、鰹出汁のスープとからんで、また美味い。

 

 

どうして、柏で白河ラーメンなのか––。

店主の十文字さんは、幼少時代から、よく祖母の家へ行き、白河ラーメンを食べて育った。

もともと食べることが好きで、こだわりが強いタイプのため、スポーツをする傍ら、26才から15年間、様々な“美味いもの”を食べ歩いていた。

ピザ、うどん、ラーメン、その他気になるものをとにかく食べた自称グルメ王である。

ずっと、自分の好きなことを職にしていきたいと考えているなかで、

やはり幼少時代の記憶とラーメン好きが相まって、白河ラーメン店に辿り着いた。

 

現在も白河市にある昔ながらの手法を大切に継承する「白河屋」の店主のところへ幾度となく足を運び、4年間に渡り、ラーメン作り・白河ラーメンの基礎を見せてもらいながら自ら学んでいったという。

その白河屋は、幼少期に通っていた店で、2011年の震災により先代が店をたたむことになり、弟子であった現店主が屋号を引き継いだのだそう。

4年間の熱意を汲み取った本家「白河屋」の屋号を掲げることを快諾され、晴れて十文字さんの「中華そば 白河屋」が誕生した。

 

麺は早朝から手作りで仕込む。

天然の竹を使用して練りこんでいき、加水率を限界まで高めていく。

中華麺などの製造時にはかん水というアルカリ塩水溶液を小麦粉に混ぜ込み柔らかさや弾力性をもたせるのだが、麺に入れ込む量を一般的なラーメンの麺に比べると十分の一の量にとどめている。

そのため、もっちりとした食感の麺が出来上がるのだ。

麺のちぢれも大切なポイントで、スープによく太さとともに絶妙なバランスに仕上げる。

チャーシューはランプ肉を使用。やわらかいため、どの年齢の人も食べやすいことを大切に考えたという。

 

スープは、鶏がら、少量のげんこつ、野菜、昆布をブレンドしてシンプルなテイストにしているため、飽きがこない。

随所にこだわりと、食べる人のことを考えた工程が重なっている一杯なのだ。

 

 

研究熱心なため、今でもさらなる味を追求して、

日夜美味しい一杯を求めている。

気持ちのこもった麺を手作りするため、1日60杯の限定。

麺が売り切れ次第閉店となる。

 

十文字さんはこう語る。

 

「ぜひ、柏市場に遊びにきてください!

新鮮な果物やお肉も買いに来てください!車で気軽に入れますよ。

そしてずっと“美味しい白河ラーメン”を提供していきたいです。

妻と2人でアットホームな店をつくり、2人で楽しんでいくことで、

きてくださったお客さんがラーメンを食べて笑顔になったらいいです。」

 

女将は、優しい声で店舗にお客を招き入れ、爽やかな笑顔でラーメンを出してくれる。

二人のハーモニーであったかい一杯にホッとするラーメン店なのだ。

 

 

 

【中華そば 白河屋】

〒277-0871

千葉県柏市若柴69-1 柏市公設市場 1F

柏の葉キャンパス駅から徒歩10分 柏の葉キャンパス駅から648m

TEL:080-5894-0612

営業時間:10:30-14:00

駐車場:有(柏市公設市場の共用駐車場)

 

 

※2019年1月時点の情報です。

 

 

写真/森安照

取材・文/西小路梨可(主婦の友社)