ほっと、人、あんしん。京葉ガス

ともに With you 千葉

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千葉で野生のイルカやクジラに出会える!  銚子の海で感動体験

野生のイルカを船上から間近で見ることができる、イルカウォッチングクルーズ。ハワイやグアム、沖縄や小笠原諸島など南国リゾートでしか体験できないと思っていませんか? じつは千葉県にもさまざまな種類のイルカが生息しており、季節によってはクジラやオットセイも見ることができるんです! 県内で唯一、イルカウォッチングクルーズを実施している銚子海洋研究所には、参加者からの感動の声が続々。併設する「世界一ちっちゃな水族館」も、手づくり感あふれる、ほっこりゆる~い温かさで人気です。

 

 

所長も信じられなかった…! 銚子沖に野生のイルカ?

 

銚子海洋研究所の宮内幸雄所長は、2018年に地元の方々から惜しまれつつ閉館した犬吠埼マリンパークの元飼育課長。マリンパークの飼育員だった80年代後半に、地元漁師の方から「銚子沖にもイルカやクジラがいるよ」と教えてもらったときには「まさか!?」と半信半疑だったそう。

「『いるはずない』『じゃあ一緒に漁船で来てみろ』というやり取りののち、船上でイルカやクジラに出会ったときは本当にびっくりしましたね」と宮内所長。

 

これがきっかけで銚子沖の鯨類調査を始め、1995年から犬吠埼マリンパークでイルカウォッチングを開始しました。3年後、マリンパークがこの事業から撤退したことをきっかけに宮内さんは独立。ひとりで銚子海洋研究所を立ちあげました。開設当初は漁船を借り受けてのウォッチングクルーズでしたが、今では専用のフリッパー号が導入され、たくさんのお客さんに銚子の海の魅力を届けています。

 

今年から「沿岸イルカウォッチング」を通年実施!

 

1時間~1時間30分という短時間でクルーズする「沿岸イルカウォッチング」は、3歳から参加できることもあって家族連れに大人気。銚子の海に定住している、つぶらな瞳がかわいらしいスナメリイルカに一年中出会うことができます。スナメリは春過ぎから10月ごろまでの暖かい時季に、銚子の海で出産・子育てをします。研究所スタッフの大富さんによると、この時季には、母親イルカに寄り添って泳ぐかわいらしい赤ちゃんイルカや、100~200頭の大群が見られることもあるそう! それ以外の季節でも、数十頭の群れに出会えるとのことです。

 

 

3月限定! 銚子でオットセイやカマイルカに出会える

 

3月限定で、この時季だけの「沖合オットセイ&イルカウォッチング」も実施しています。キタオットセイは通常ロシアのカムチャツカ半島に生息していますが、この時季は暖かい銚子の沖合に越冬のため南下してきます。カマイルカは、春過ぎまで銚子沖で最もよく出会えるイルカ。この時季は先頭集団が回遊してきます。3~4時間の長いクルーズなので、小学生以上が参加対象です。

 

 

船上でプロポーズ? クジラウォッチングも!

 

野生動物が相手のクルーズなので、スナメリイルカ以外は季節によって出会える生き物が変わります。4~5月には、ハンドウイルカやスジイルカ、カマイルカに出会える「沖合イルカウォッチング」、冬季にはマッコウクジラやザトウクジラに出会える「クジラウォッチング」など、季節に応じたクルージングが実施されています。

誕生日や記念日などの特別な日に予約されるお客さまも多いらしく、なんと船上でプロポーズをしたカップルも! 後日、「OKをもらいました!」という手紙が所長あてに送られてきたという、心温まるエピソードも教えてくださいました。

 

 

天候不良でも楽しめる!「世界一ちっちゃな水族館」

 

「地元の子どもたちが気軽に海の生き物とふれあえるように」という所長の思いから、昨年には研究所内に「世界一ちっちゃな水族館」をオープン。悪天候でクルーズができない日も、水族館で楽しめます。

 

約40㎡というコンパクトな空間ながら、生き物の生態がよくわかる展示や、ヒトデやナマコなどの磯の生き物に直接さわることができるタッチプールなど工夫がいっぱい。タツノオトシゴやミズクラゲなど、約20種類の生き物が展示されています。

 

スタッフが研究所近くの磯場や桟橋から採取した生き物が中心のため、季節によって展示生き物が変わるのも魅力のひとつです。一番人気は、グロテスクながらどこか癒し系の「ユムシ」。ぜひ水族館で実物を見てみてください!

 

おすしのネタとしてもおなじみの「ホヤ」も展示。漢字だと「保夜」や「海鞘」など様々な当て字があることや、じつは心臓や胃、脳をもった脊索動物であることなど、思わず「へぇ~!」とうとなりたくなる豆知識の解説にも注目です。

 

世界一ちっちゃな水族館には、銚子の海とそこに住む生き物たちへの、研究所スタッフさんの大きな愛情がつまっていました! ウォッチングクルーズの案内は宮内所長。生き物の生態も教えてもらえます。あくまで野生動物が相手ですので、まれに出会えないこともありますが、遭遇率は80%を超えるとのこと。お目当てのイルカやクジラに遭遇できれば、千葉の海の魅力をあらためて感じるはずです。

 

 

【取材協力】

(有)銚子海洋研究所

千葉県銚子市潮見町15-9

※最少催行人数など、詳しくはホームページでご確認ください。

HP https://choshi-iruka-watching.co.jp/

 

 

※2020年2月末時点の情報です。

 

 

取材・文/植木淳子